SNSを活用した集客のメリットとデメリットは?マーケティング方法の問題点を徹底解説

SNSは無料で利用できる、利用者数が多いといった点から、ビジネスに利用することが年々一般化してきており、それに伴い各SNSでは迷惑行為が横行している事態となっています。

特に問題だと思うのが、SNSの特徴も理解せずにツール頼みのスパム行為が広がっていることが、インターネットを使ったビジネス参入の敷居を下げている一方、質の低下を招いていることは間違いありません。

各SNSの特徴をちゃんと理解し、本来の使い方をこの記事を通してご理解いただけると嬉しいです。

また、伝える側、受け取る側双方にとって最良の集客方法とはなんなのか?SNSの誠実な正しい使い方についても触れていきたいと思います。

 

どのSNSが集客に適しているのか?

よくこういった質問をされる方がいます。

「最近、◯◯が流行っているので、このツールってどう思いますか?」

 

つい先日も、インスタグラムについて似たような質問をされました。

私の答えですが、「ツールを使う前に、現在インスタグラムでどのような発信をされていますか?お客様や見込み客からの反応はどうですか?」

その方の答えはこうでした。

「インスタグラムをやったことがありません」

「ツールについての率直な意見をお聞きしたかっただけです。」

 

さて、このやり取りについて、あなたはどう思いますか?

SNSというのは、今や人気のものは数千万人の登録者がいて、それをすべて無料で利用できるとなっては集客に使うにはもってこいだとお思いになる方も多いでしょう。

でも、肝心なことを忘れている方が多いのも事実です。

それは、画面の向こう側で見ているのは「生身の人間」だということを。

 

相手が人間だということを理解してSNSを利用しているならば、どのSNSを使っても一定の集客効果は出すことができるでしょう。

SNSは機械任せで勝手に作動してもらえばいいんだと思っているならば、その気持ちは画面の向こう側にいるお客様にも伝わることでしょう。

Facebook、インスタグラム、Twitter、YouTubeなどのSNSが現在は流行っていますが、どれを使っても同じことです。

例えば、この画像は私がTwitterから集めた新規のメールマガジン読者のリストです。

決して多くはありませんが、この月は1ヶ月で100リスト程度です。(画面に入りきらないので一例です)

機械任せのスパム行為で集めればいいんでしょって思うなら、SNSでの集客は辞めておくことをオススメします。

 

各SNSの特徴と利用者数

各SNSの代表的な特徴を理解して、あなたのビジネスと相性が良いのかを見極めるようにしていってみてください。

共通事項としては、SNSは発信ツールですので、誰かの役に立つこと情報を発信することが前提です。

まずは、無料で誰かの役に立つことを考えてみることをオススメします。

 

Facebook

利用者数:国内約2,800万人

顔出し、本名が基本の為、ブランドを伝えやすい。(スパム感が少ない)

メリット

①リアルでの繋がりに強い。一度会ったことのある人に対して信用を得られやすい

②タグつけなどで、繋がりを可視化できる。(◯◯さんと友達)

③いいね、コメントをもらえると投稿が繰り返し表示される

④文章、写真の枚数など制限が少ないので自身のブランドを表現しやすい。(読まれる文章、見られる写真を投稿するのが前提。読まれる為にどうするかを意識しなければならない。)

 

デメリット

①露出(顔、プライベート等)を増やさないとブランド価値を上げにくい。

→自撮りをすれば良いという訳ではない。

②いいね、コメントをもらえないと表示が繰り返し表示されない。

→投稿が資産化されないという見方ができる

③シェアという機能はあるが、拡散効果があまり強くない

④有名人でない限り、検索から見つけてもらえることはないので、定期的に投稿をし続ける必要がある。基本的に発信者からのアプローチが必要

 

インスタグラム

利用者数:国内約2,000万人

写真で表現する世界観がすべて。シンプルゆえ、奥深い。

メリット

①写真、ハッシュタグの投稿が基本なので、シンプルでわかりやすい

②「いいね」の数が基本的な判断指標なので、わかりやすい。

③Facebook同様、人気投稿は繰り返し表示される機能がある

④ハッシュタグ検索をしているユーザーがいるので、検索から見つけてもらえる可能性がある

 

デメリット

①写真での表現が基本なので、ブランドの統一感を出す工夫がいる。

→写真の撮り方と加工の仕方の基本を学ぶ必要がある。

②いいね、コメントをもらえないと表示が繰り返し表示されない。

→投稿が資産化されないという見方ができる

③拡散効果がない

④資産化されないので、定期的な投稿が必要。

 

Twitter

利用者数:国内約4,000万人

140文字という短文で表現をするSNSであり、手軽で拡散力が強い

メリット

①他のSNSに比べ、匿名であっても効果が出せる

→アカウントの量産に向いている

②リツイート機能で、拡散力が強い

③トレンドに敏感なので、トレンドを意識すると拡散されやすい

 

デメリット

①匿名性が高いので、スパムが多い

②ツイートはどんどん流れてしまうので、資産化ができない

③140文字の制限があるので、書けることに限界がある

④有名でない限り(人、店舗)、検索から見つけてもらえる可能性が低い

 

YouTube

 

動画配信専門だが、Googleの次に検索件数が多いのが特徴

メリット

①動画という点から、表現が多彩にできる

②検索によるアクセス流入が見込めるので、資産化が可能

③iPhone等のスマホでも簡単に動画投稿が可能

 

デメリット

①幼稚な動画配信になってしまうと、ブランド価値を下げる可能性がある

②他のSNSに比べ、動画専門なので参入への壁がある

 

SNSまとめ

すべて無料で使えるという点がメリットだが、YouTube以外は基本的に投稿を資産化できない為、投稿し続けることが必要になります。

その分、リアルタイムの情報配信ができるというのがSNSのメリットになります。

以前、たまたまテレビで見ていた内容ですが、コンビニでケーキ(ケーキだったか記憶は曖昧)の発注量を間違えてしまい、大量在庫を抱えてしまった店舗で、来店した学生がTwitterでお店が困ってる旨をツイートしたところ、その内容は瞬く間にリツイートで拡散され、結局在庫は当日中にすべて売り切れたという話を見たことがあります。

まさにリアルタイム配信だからこそできるSNSのパワーだと思います。

 

共通で存在するデメリットは、規約変更により集客効果がなくなったり、アカウントが凍結してしまうことです。

築き上げてきたものが、運営のさじ加減で一瞬で失うリスクがあることです。

SNSを利用する場合、アカウントがなくなるリスクを承知の上で運営していくことをオススメします。

 

間違った効果の出ないSNSの使い方と問題点

私自身のSNSの使い方がビジネス感満載という訳でなく、ゆるーくやっているので、バリバリ効果を出すというものではありません。

その一方で、一歩引いて観察しているのでバリバリやっている方のやり方で、そりゃアカンでしょ!?ってのが目に見えてわかるのです。

 

自動化ツールに惑わされておかしなマーケティングをする販売者

各SNSには、自動化ツールというものが存在しています。

友達申請、フォローだけでなく、コメント巡回や個別メッセージ機能まで多彩な機能があります。

多くのSNSマーケッターはこのツールの使い方を間違えていることが多いのです。

例えば、インスタグラムで投稿をすると必ずつくコメントがあります。

「素敵なお写真ですね!」

「私の投稿も見に来てください!」

など

見に行くと、大半は訳のわからないビジネス勧誘アカウントだったりするのです。

また、フォローをすると自動でダイレクトメッセージが送られてくるパターンもあります。

「インスタグラムで写真を投稿してお金に換えませんか?」

という謎の投稿。

これは、FacebookでもTwitterでも同様のことをされている方がいます。

 

冷静に考えて欲しいのですが、これを送られてきた人はどう感じるでしょうか?

実際に、購入された方から「同じようにインスタのツールで真似するように教えられたのでやってみたが、まったく成果が出せずエライ目にあったと」相談されたこともあるので、一定の売り上げは立つのかもしれませんが、99%の人はこういったメッセージを送られてくると不快に感じていることと思います。

本来なら、提案する内容が魅力的なのは当然ですが、価値相応のものを提供しなければならないはず。

中身スカスカに、偽りのブランドを着せたところでユーザーもバカではありませんので、一瞬で見抜かれてビジネスは成り立たなくなることでしょう。

 

フォロワーを増やすのと、稼ぎが増えるは別

Facebookを見ていると、備忘録の様な投稿ばかりなのに友達が5,000人であったり、特に意味のない投稿を自動でしているだけなのにフォロー数が数万人いるTwitterアカウントなどを見かけることがあります。

どういった目的でお友達増やしをしているかわかりませんが、ビジネスとして考えるのであれば、人数=収入には直結しません

もし、人数に比例するのであれば、Facebookの「おはようおじさん」はネットビジネスで高所得者に全員がなってしまいます(笑)

※おはようおじさんとは、毎朝挨拶巡回をしている謎の集団のこと

人数をとにかく増やすことを考えるのではなく、自分の発信する情報を受け取って役立ててくれるファンを少しずつ築いていくことが成功への鍵です。

 

中身のない副業をするキラキラ女子の存在

インスタグラムで、高級ホテル、オシャレなカフェ、ブランド三昧な写真を投稿し続ける方や、Facebookで自撮り写真ばかり投稿しているキレイな女性たち。

一時期キラキラ女子ブームというものができ、流行りに乗って売り上げを上げた方もいることと思います。

一見、華やかな印象がありますが、ほとんどの方の商品は中身スカスカのものだったりします。

要は、自分と同じ様にキラキラ魅せる方法ばかり教えてくれるので、見た目の印象だけはよくなるものの、具体的なマーケティング方法を教えてもらえない(教えられない)為、ブームと共に沙汰されていく運命なのです。

それでも、低額セミナーへ誘導しては、中身のない高額商品を売ろうとするキラキラ女子は存在し続けるのです。

 

SNSの特性を理解して正しい使い方をする方法(メリット)

新規にばかり目を向けない

SNSはその特性上、資産化が基本難しい媒体です。

新規のお客様を見つけるには、新たなお友達やフォロワーを獲得する必要がありますが、リアルで会う以外は、こちらからお友達申請、フォローをするというスパム行為を続けるしかありません。

そういう行為はノウハウとして一般化しているのでダメとまで言いませんが、いつまで続けるのでしょうか?(SNSの規約上は、厳密にはNGです)

新規にばかり目を向けないで、既存のファンをリアルタイムの配信で大切にしていけるのがSNSの良さだと思っています。

言い換えれば、既存のお友達やフォロワーへの配信が基本だということです。

 

リピート・既存客への信頼構築を考える

あなたのファンは、あなたの投稿を見て、「いいね」、「コメント」などのリアクションを起こしてくれます。

そういう濃いお付き合いをしている方との更なる信頼構築や、信頼関係の高い方に対して、お互いがより良くなる為の次の商品提案をしていく為の場として利用していくことがSNSの使い方として生産的ではないかと思います。

 

例えば、ラーメン店を経営されているなら、Twitterでスープ切れをした場合、アナウンスをすればお客様に対して無駄な足を運ばせることがなくなり、親切だと思います。

行ったけど、スープ切れの張り紙が貼られていて、シャターが降りているのと、事前にTwitterで品切れであることを知るとでは、お客様の信用も変わると思います。

ちょっとしたことですが、そういう親切な対応が、次の来店に繋がるものです。

 

SNS集客のリスクを考える(デメリット)

投稿をし続けなければならない

資産化ができない以上、投稿をし続けることが必要になります。

集客を考えるのであれば、不必要な投稿をすることも課題になってくることと思います。

信頼構築であれば、必要なことだけ発信すれば済みますが、新規開拓であれば常に新規の心に響くことを発信し続けるのです。

それが、SNSで集客を考える上での最大の命題となってきます。

 

アカウントがなくなるリスクを考慮しておくこと

最大のリスクは、アカウントがなくなることです。

新規集客をする為に、ツール等を使ってスパム行為を続けると、アカウント停止される可能性があります。

それは、どのSNSの規約にもスパム行為は禁止されているからです。

せっかく手塩にかけて育てたアカウントがなくなることは、SNS一本に絞ってビジネスをしている場合、死活問題です。

もし、SNS一本でビジネスをされているなら、アカウントがなくなっても困らない予備を持つことを考えておかねばなりません。

(Facebookは個人アカウントを複数持つことは原則禁止。強烈なスパマーで70アカウント以上の個人アカウントを持っている人を見たことがありますw)

 

安定して新規のお客様の獲得を目指すなら

広告を出す

インターネットを利用した広告はとても簡単に出すことができます。

Facebook広告なんかは、1日100円から出すことができますので、知識がなくてもお試し感覚で試すことができます。

色々テストして、良い条件を見つけてから広告の金額を上げていけばいいのです。

商品の用意が整えば、集客口がすぐに用意できなくても広告を利用すればお客様を集めることが可能になります。

 

ブログなどWebサイトから検索で見つけてもらう

現在、もっとも良いのは、ブログ等のWebサービスから「検索」から見つけてもらうことが一番良いと思っています。

基本的な維持費用も1,000〜2,000円程度と安価で、検索でヒットするように作ればサービスを必要としてくれるお客様に見つけてもらうことが可能です。

広告と違い、検索から見つけてもらうことができればお金もかかりません。

アクセスの集まるブログであれば、集客に困ることもありません

ただし、新規のブログはある程度結果が見込めるまでに3ヶ月から6ヶ月はかかりますので、その間は広告を併用して売り上げをたてていくと良いでしょう。

 

まとめ

SNSでの集客を考えると、投稿の資産化が難しい以上、お客様から見つけてもらうことは中々難しいのが本音です。

そうなると、スパム的なお友達申請やフォローを繰り返し行わなければならない可能性が高くなります。

ここまで述べてきたように、集客口はブログ等で検索から見つけてもらうか、広告を出して興味を持ってもらう。

SNSの使い方としては、既存のお客様との信頼を構築するためのツールとして使う方が自然ですし、誠実感があります。

もし、あなたのビジネスを長く安定して続けていきたいと考えるのであれば、誠実な運営を心がけていただきたいと思います。

 

最後まで閲覧いただきありがとうございました。

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